それは、立春は過ぎたと言ってもまだまだ寒い今年の2月のことでした。
休日の遅い朝にのそのそと起きてきて何気なくテレビをつけた私は一世一代の恋をしました。
テレビにはとあるプロレスラーの方が出演されていて、ゲストの女の子に自信をつけさせるために筋トレを教えているという内容の番組だったと思います。
その方は筋トレ初心者の女の子が腹筋をする度に優しい言葉で褒めて、励まし、力尽きそうになったら手を差し伸べていました。
プロレス?何その野蛮なショー?
程度の偏見と認識で、プロレスラーになど全く興味がなかった私に衝撃が走ります。
その方の余りに紳士的で凛々しい姿とそれまでの勝手なマイナスイメージとのギャップに私の脳は起きて早々フル回転に覚醒し釘付けになっていました。
なにこの人めっちゃカッコイイ…!
その方は言いました。
「筋肉をつけろ!日々の筋トレが本番の舞台で自信を与えてくれる!」
わかりました!筋トレします!
筋トレして、必ず貴方に会いに行きます!
プロレスに偏見持っていてごめんなさい!
それが全ての始まりでした。
基本的に単純な性格ですので早速その日から私はいそいそと筋トレを始めます。
が、
それまで碌に運動してこなかった人間ですからそう簡単にはいきません。
回数もこなせないし、一人でやる筋トレは地味です。
腹筋に力尽きても手を差し伸べてくれるあの方はいません。
というかそもそも
腹肉が邪魔!
身体を折って起き上がったら何か苦しい…。
そういえば苦手な座り方は三角座りだった…。
(だるまのように後ろにひっくり返ります)
思えば昔から何より好きなものはお菓子でした。
三度の飯より甘いもの。
スナック菓子より洋菓子やチョコレート。
もちろん、食事は和食より洋食。
砂糖と卵と小麦粉は正義というのは信条です。
そんな私が太っていないわけがなく、物心ついた頃には既に肥満児。
お洒落や恋にはあまり縁のない学生生活を送ってきました。
この時の体型実に…!
身長158cm
体重72kg
体脂肪率37%
立派なものです!
からだの4割が脂肪!アザラシに迫る勢いです!
温暖な島国の陸地に生息しているのにどう考えてもこんなにいりません!
そりゃあ陸地での動作に支障も出るでしょう!
というわけで、物理的に腹筋が出来ないという障害を取り除くため、ひっそりと私はダイエットを決意したのでした。。。
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